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『20億円のビーチサンダルを履いた男』
について、前回のつづきです。 酒井満さんはこう書かれています。 「潜在意識の理解を深め、自分自身の殻を破って奇跡的な体験をしていくには、ゆるしは不可欠なんだ。」 どういうことかというと、 酒井さんは父親のことをすごく憎んでたそうなんですね。 お父さんは学校の先生で、 でも現実に鬱憤がたまっていたという事情があったりで 子ども時代の酒井さんにとても厳しくてこわかったそうです。 お父さんに勉強させられていたような状態で、 ちょっと成績が下がっただけですごく楽しみにしていた 遠足にも行かせてもらえませんでした。 大学受験に失敗したのを機に、 酒井さんはお父さんと勘当同然で家をでて 東京で住み込みの仕事をするようになります。 酒井さんはお父さんを心の奥で憎みつづけましたが、 30歳を超えたころ『自己実現』(S・J・ウォーナー著)という 本に出会い「ゆるし」という言葉を知りました。 「親をゆるさなければ、あなたは知らず知らず自己敗北の行動をとりつづける」 そのように心のからくりについて書かれていました。 人への憎しみは、「その人への報復」が成功になります。 たとえ意識のうえでは報復のことを考えていなくても、 無意識では憎しみ=報復です。 お父さんへの報復とはなんでしょうか? 酒井さんの場合は、お父さんが勉強に厳しかったという ことなので、子どもが一流の大学・企業に入って出世していくことが お父さんの願いでしょう。 ですので、社会の底辺でさまよいながら失敗し続けると いうのが成功(お父さんへの報復)となります。 子どもの満がそのような状態だったら、 お父さんは悩み苦しみますからね。 “そうか、自分が成功するためには 父親への憎しみを解放しなくちゃいけないんだ” 酒井さんはそのことに気づきました。 しかし、気づいたものの、解放することは なかなかできませんでした。 そうして、15年ほどたちます。 43歳の酒井さんは借金4000万円を抱え、 自分の運命を呪って死を意識します。 「ぼくは、この社会には受け入れてもらえない。潜在意識がわかっていても、うまくいかなかった。(中略)世の中が間違ってるのか、ぼくが間違ってるのか、どちらにしても、世の中とばくとは合わない。現に借金ばかり増えてるんだから、もうこの人生は終わりにしよう、そう決意して、子供たちに遺言を書いた。」 つづきます。 『20億円のビーチサンダルを履いた男』 酒井 滿 (著) 「ぼくの道は、自分だけの道であり、ほかの人が通る道とは違います。単なる一つのサンプルです。しかしその中には、あなたにも使える“鍵”がいくつも隠されています。これを読んで何も感じなかったら、一度本棚にしまい、また違うときに読んでみてください。何度も繰り返し読んでみてください。あなたの心の状態に応じて、読むたびに何かが心に引っ掛かり、読むたびに何かを発見してもらえることと思います。」(はじめに、より) ■ 一日一回ポチッと応援よろしくお願いします♪ ↓ ↓ 人気ブログランキングへ
by oonasu
| 2011-08-05 12:17
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