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前回のつづきです。
演技では「出す」ことよりも「受ける」ことの方が大事といわれていて、この「感じを受ける」ことを感受性というのでした。 たとえば役作りのとき、海辺のシーンがあって想像でその場所を準備するとします。ここで、想像で「創ろうとする」のは出すことであり、効果があがりません。いわば過剰ポテンシャルの状態です。 「今、本当はその場所にはいない、ニセモノだ」ということを心はきちんと感じ取るからです。 「受ける」というのは「もう、そこにいる」という心がまえで入ること。今、すでにそこにいて「もうちょっとよく見てみよう」「もうちょっと意識して聞いてみよう」などする状態です。 ヘミシンクで「フリをする」という言い方をしていましたが、そのノリです。もうすでにそこにいるというフリをします。また、想像で見たものや感じたものがどこかおかしく思えても、すべて受け入れるようにします。 現実でとても変わった人に遭遇したとき、変な人だったなあと思いつつ現実のことだから受け入れるのと同じです。 自分は今、もうそこにいる この「受ける」心の状態になっているときに初めて、感受性が働くようになります。自分の内面に意識がいくようになり、心に余裕が生まれていろいろ感じ取れるようになります。 海から少し離れたところに山があるなら、そこにいるセミの鳴き声が自分のところにまで聴こえてくるといった感覚が芽生えてくるかもしれません。 これ以上は遊泳禁止、を示すプカプカ浮かんでいる黒い球が見えるような感じになるかもしれません。 海の家に近づくにつれ、焼きソバを炒めている音や煙、匂いなどがしてくるかもしれません。 ということで、これはもうイメトレのコツそのものですね。 ■ 応援クリックよろしくお願いします! 113080 ↓ ↓ 人気ブログランキングへ #
by oonasu
| 2009-08-04 10:14
前回記事のつづきです。
ミッキー・ロークは過去に持っていた感情を抑圧していて、それが他にも影響することで感情全体が表れにくくなっていたという話でした。 メソッド演技法は、日常と同じ感受性を保っているような演技のあり方です。演技では「出す」ことよりも「受ける」ことの方が大事といわれます。 「感じを受ける」、これをすなわち感受性といいます。 感受性を育むには、自分のなかにあるあらゆる感情を認めて受け容れていくことです。そうすることで、幅広く、奥深く、繊細で、力強い感情を表現していけます。 ずるさ、いやらしさ、せこさ、情けなさ、弱さなど。 ミッキー・ロークの例でもあったように、感情は総合的なものなので、ある特定の感情が閉ざされているだけで、全体的に影響してすべての感情が深くなっていきません。 なので、なにかに偏ることなくオープンに感情解放していきます。そこに躊躇すると成長がストップします。 メソッドの感情解放に躊躇してしまう人の理由として、その感情を出すと他人からどう見られるだろう? 自分はそんなイメージで見られたくない、と考えてしまうのがひとつあるといいます。 もうひとつは、ミッキーロークがそうであったように、自分のなかにある感情に気づくことで傷ついたり嫌な気持ちになりたくないからです。 メソッドでは、そういった感情に気づいて認めてあげることを主眼とします。影の感情を持っているのは自分だけでなくみんなそう。自分を責めたり、追い込んだりする必要なんてなにもないのだと。 どんどんオープンにしていくことで、自分を縛っていたものから解き放たれ、演技が自由で魅力的なものになっていきます。 ◆◇◆◇◆ まるで、伊藤美海さんの『ネガティブを愛する生き方』のよう。 感情は総合的なもの、という言葉が印象的です。確かにポジティブに偏っていたり、何らかを抑圧していると総合的に見てひずみが出ます。これでは感情全体として強く深くなりません。 強い感情の人が弱い感情の役をやるのは可能だけど、弱い感情の人が強い感情の役をやるのは不可能です。 ■ 応援クリックよろしくお願いします! 119420 ↓ ↓ 人気ブログランキングへ #
by oonasu
| 2009-08-03 13:31
前回のつづきです。
映画『レスラー』で、落ち目の中年プロレスラーを演じ、見事復活を果たしたミッキー・ローク。 ゴールデン・グローブ賞で主演男優賞を獲得、アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされました。 彼もアクターズ・スタジオでメソッドを学んだ一人です。 こんなエピソードがあるようです。 ミッキーロークは当初、演技がなかなか上達しませんでした。そこで、リー・ストラスバーグ※1が、プライベートモーメント※2で靴磨きをするように言います。 ミッキー・ロークは子どもの頃に靴磨きを仕事にしていたことがあります。家が貧乏で生計のためにやっていたのですが、ストラスバーグはそのことを知っていました。 ミッキー・ロークはその頃の事を思い出したくなかったので、やりたくありませんでした。しかし、ストラスバーグが言うのでやります。 五感の記憶をひきだして靴磨きをやっていきました。 すると、思い出したくなかったその頃の感情が、めくるめく表れてきました。 今まで、どうしても深い感情に入っていけなかったのは、抑圧された大きな感情(トラウマ)があったからでした。 その抑圧された感情が他にも影響して、感情全体が表れにくくなっていたのです。 ※1 リー・ストラスバーグ:1901-1982。アクターズ・スタジオの芸術監督、演技指導者。メソッド演技法を確立し多くの名優を育てる。 ※2 プライベートモーメント:想像上で自分の部屋を作ることで、自分の時間、自分のフィーリングに導いていくエクササイズ。 ■ 応援クリックよろしくお願いします! 117090 ↓ ↓ 人気ブログランキングへ #
by oonasu
| 2009-08-02 11:27
前回のつづきです。
ブラッド・ピットは、メソッド演技法を学んだ一人であることを知ったというのが前回でした。 あっそういえば、今公開中のコーエン兄弟監督『バーン・アフター・リーディング』では、ピットはiPod依存症でスポーツドリンクをガブ飲みする筋肉バカを演じてるそうです。おもろそう。 メソッドを演技に取り入れている or 故人もいるので取り入れていたという俳優の一例はこうなります。 『ゴッド・ファーザー』のマーロン・ブランド、アル・パチーノ 『理由なき反抗』のジェームス・ディーン 『レナードの朝』や『タクシー・ドライバー』のロバート・デ・ニーロ 『シャイニング』のジャック・ニコルソン 『レインマン』のダスティン・ホフマン 『七年目の浮気』のマリリン・モンロー なんと、まあ、錚々たるメンバーですね。 ではメソッドとは、どういうのもでしょうか。 役と自分を一体化させていく、心理的リアリズムを追求した演技法。 これは、顔の表情や手振り身振りで演じたり、セリフに抑揚をつけるなどといった演技法とは対極にあるといえます。 「役を演じる」というより「役を生きる」という言い方ができるでしょう。 「役を生きる」とは、たとえば相手の言う言葉を受けとったら、自分(役)の持つ価値観から思考したり感じて、言葉を発し行動することです。つまり、日常と同じ感受性を保っているような演技のあり方です。 メソッドはもともと、世界でもトップクラスの劇団「モスクワ芸術座」を演出していたスタニスラフスキー(1863-1938)によってシステムが創られました。 その方法論がアメリカにわたり、NYのアクターズ・スタジオなどで独自の発展をとげるようになります。 日本だと、オダギリジョーがアメリカでメソッドを学んでいます。 ・自分の持つ感情を解放すること。 ・自分の感覚や衝動に身を任せること。 ・想像力を使って内にある感情を呼び覚ますこと。 ・頭でなく、身体で理解すること。 ・集中しつつりラックスすること。 メソッドのポイントを拾っていくと、これはとうてい演技だけに収まるような話ではないとゾクゾクしてきました。 (つづきます) ■ 応援クリックよろしくお願いします! 115930 ↓ ↓ 人気ブログランキングへ #
by oonasu
| 2009-08-01 11:01
全国100万人 なすブロ読者の皆さま、ありがとうございます。
英エンパイア誌のなかで「史上最高の映画キャラクター100人」という、読者投票を集計した企画がありました。 見事第1位に輝いたのが、デビッド・フィンチャー監督『ファイト・クラブ』でブラッド・ピットが演じたタイラー・ダーデンでした。 (第2位は『スター・ウォーズ』のダース・ベイダー、第3位は『ダークナイト』で故ヒース・レジャーが演じたジョーカー) この結果を知って、みんな考えてることは同じなんだなと思いました(2位のダース・ベイダーはよく分からんけど)。ボクもタイラー・ダーデン大好きだからです。格好よすぎ。身体の筋肉も、ブルース・リーに比するぐらい美しくかっこいいです。 「物欲に支配されるな!」 (by タイラー・ダーデン) さて、最近リバイバル上映館で観た『ベンジャミン・バトン』。この映画を撮った監督があのデビッド・フィンチャーだったと知りました。 クオリティが非常に高く、さすがデビッド・フィンチャーだと思いました。また、一番目を見張ったのがブラッド・ピットの演技でした。 とにかくうまいんです。普段映画を観ていて俳優の演技を気にすることってあんまりないけど、この映画でのブラッド・ピットの演技には深く考えさせられました。 80歳の老人の身体つきで生まれ、その後徐々に若返っていくという設定のこの映画。壮年だったりのブラッド・ピットを見るわけですが、通常考えるようなどこか大げさな演技どころでなく、物足りないぐらいの抑えぐあいでした。 ピット、そんなのでいいの? と言いたくなるぐらい。 でも、これがジワジワ効いてくるんです。トータルで見ると役のキャラクターにビシッとはまってる演技になってるんですよね。 ということは、ブラッド・ピットは俯瞰した視点から役柄をきちんと捉えていたことになります。 全体に抑制がきいていて、この抑制具合には勇気がいったんじゃないかと思いはせたりもしました。 『リバーランズ・スルーイット』のときからブラッド・ピットのことを知っていますが、こんなに演技のうまい人だったとは。 調べてみると、ああ、彼はメソッド演技法を学んだ一人だったのです。 (つづきます) ■ 応援クリックよろしくお願いします! 123460 ↓ ↓ 人気ブログランキングへ #
by oonasu
| 2009-07-31 13:50
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